日本超音波医学会第46回関西地方会学術集会 併催:第23回関西地方会超音波講習会

会長挨拶

日本超音波医学会第46回関西地方会学術集会および第23回関西地方会講習会開催にあたり

 2019年10月26日に、大阪国際会議場において日本超音波医学会第46回関西地方会学術集会および第23 回関西地方会講習会を開催させていただきます。テーマについては、“揺さぶりをかけて超音波で診る”とさせていただきました。
 私は循環器内科医師であり、心臓超音波を診療に活かして参りました。心臓超音波では、M-モード、断層、ドプラから、経食道エコー、TDI, 3次元エコー等様々な進歩がありました。私は29年前から負荷心エコーを行っております。負荷心エコーとは運動負荷や薬物負荷などの揺さぶりをかけて、前後で心臓を評価する方法です。心筋虚血や弁膜症のみならず、肺高血圧、うっ血性心不全の早期診断、そして心疾患の予後推定に広く応用されています。
 今回は、心臓領域では大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻機能診断科学中谷 敏教授の特別講演、腹部領域では近畿大学医学部消化器内科工藤正俊教授の特別企画を企画させていただきました。
 超音波検査では腹部、頸動脈、甲状腺、乳腺、心臓、下肢動脈、下肢静脈などを詳細に調べることが出来ます。従来の体外エコーから、テクノロジーの進歩によって超音波内視鏡が利用できるようになり、現在は体腔内からの穿刺治療まで可能となりました。近年は超音波elastographyが開発されて、超音波のエネルギーを利用した治療も行われるようになっています。超音波を通して、様々な領域、分野に興味を持っていただきたいと思います。
 この会が超音波の技術発展が診療に活かされていることを再認識する場となり、超音波検査と治療を展望するきっかけになれば幸いです。多くの方々のご参加をお願い申し上げます。

日本超音波医学会第46回関西地方会学術集会 会長
平野 豊
(近畿大学病院 中央臨床検査部、循環器内科、
総合医学教育研修センター、シミュレーションセンター)

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